日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

ライター

【最近のムック仕事】神保町と漢方

調布本、吉祥寺本とお手伝いしてきた、エイ出版社の「街ラブ本」シリーズ。 上京以来、趣味に仕事に通いつめてきた「神田神保町」フィーチャー本に参画しました。 半チャンラーメン元祖の『さぶちゃん』や、みんな大好き『いもや』が閉店するなど、 老舗の代…

【ライター】今年の書籍仕事

ここ数年、書籍の仕事は年2冊ペースで安定。足早に2017年を振り返る。 知られざる日本に眠る若冲【完全保存版】 7~9月を費やして書き上げた若冲本。監修の狩野博幸先生に何度も取材打ち合わせ、京都にも足を運んだ。まさに今年は若冲の夏。90作品をオール…

歯科医と忍者

仕事を総括しないまま17年も後半戦。 ということで、10年ぶりぐらいで(?)参画した別冊宝島仕事を振り返ります。 日常にどっぷりの歯科医と、非日常の闇に浮かぶ忍者。 振り幅の大きい2冊だが、どちらも友清哲氏の編集です。 歯科医ムックでは「虫歯の特効…

R25.jp連載『ラーメンのない人生なんて…』を振り返る

「R25」、4月28日にてサービス終了。いろいろ書いてきたコンテンツもネット時空の狭間に消えゆくかと思うと……個人的備忘のためにも、思い出深い連載をざっくりと振り返ってみた。(2009年連載当時の内容です) r25.jp 第1回 日本男児がラーメンにハマる理由…

秋冬のライター仕事まとめ

『現代国語例解辞典 第五版』。 この秋冬の目玉仕事といっても、実際に執筆したのは昨年の秋。数年がかりでフィニッシュする辞典ならではのスパンですな。担当したのは、コーパスを活用した、辞典内の言葉コラム255本。 コーパスを活用というのは、世の中の…

パッケージに見る「麺リフト」研究

西友のカップ麺売り場をリサーチしていたら、PB「みなさまのお墨付き」に、何だかすごいパッケージを見かけた。 北斎の凱風快晴もかくや、という富士山型の麺リフトが圧巻である。 「大盛り焼そば」らしく、麺のムチムチ感がダイナミックに活写されており、…

もし、校閲ガールがTRYをチェックしたら

さる10月26日、今年も『第17回 TRYラーメン大賞 東京 ラーメン・オブ・ザ・イヤー』が発売になりました。新店部門の編集として、不肖の私めも携っております。 第17回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2016-2017 (1週間MOOK) 作者: 講談社 出版社/メーカー: 講…

ライター編集、肩書き問題

こちらの筆文字名刺にしてから、かれこれ10年近くなるか。ディテールをあれこれいじりながらも本線は変わらず。4000枚近くを交換してきた計算になる。 で、何で悩むかと言うと「肩書き」なんです。 私は一応、有限会社キッズファクトリーの社長なんですが(…

2004年 下北沢吉祥寺 ラーメンの旅

過去ワークスを整理していたら、2004年発刊の吉祥寺、下北沢ガイドブックが出てきた。オズマガジン増刊。まあ、よくある街歩き系ガイドブックです。 私はこの両ムックで、ラーメン特集を担当しました。 TRYはもちろん、石神本の編集にも携わる前で、一般情報…

春のライター仕事を紹介するよ

最近、ライター仕事をなかなか紹介してなかった。医療系ブックライティングの仕込み、各種業界の広報誌会報誌、オウンドメディアにネイティブアド。で、表紙入りで取り上げたいのはこちらです。 タワマンの一室をハウススタジオにした、こんなスペースで突貫…

三鷹 R&D

R&D――リサーチ&ディベロップメント。 日本語にしたら研究開発だけど、何だか素敵な語感。折りにふれて手に取るBRUTUSの仕事特集(2013年)の冒頭を飾ったのは、ライゾマティクスの真鍋大度氏で、彼が掲げるR&D至上主義が、読み返すたびに何ともシビレてなら…

渋谷でCVC取材

ビットバレーにて、ベンチャーキャピタル事業の要人対談取材。 週末の勉強の成果もあってか、取材者として乗り切ることができた。 対談を串刺しするキーワードは「ワクワク」。やはり、原初的な面白がりの衝動がビジネスを動かしていく。 控室には、ベンチャ…

料理写真の小ワザを考える

都内某所で、終日スペシャルティコーヒー撮影。 ペーパードリップの抽出フローを何十回と繰り返すわけだが、これは私のような立ち会いライターでは務まらない。コーヒー粉にただお湯を注げばいいというわけではなくて、一定の太さの流湯を注ぎ、時間を置いて…

管理組合取材と千葉らーめん探訪

定例のマンション管理組合取材。ライターとして参画し、シーズナルで3年目の不動産系PR誌。マンションごとに様々な管理体制、様々な取り組みがある。 そして、郊外マンションといえばそのエリアのラーメン探訪も楽しみの一つ。今回は、取材前に1杯、取材後…

新選組! to 真田丸

毎年、暮れになると取り掛かる大物原稿。大河ドラマのプレビュー。 (というか、試写見て書くわけじゃないのでブラインドプレビューというか) 清盛以来だから、早5年目ですか。来年は『真田丸』ということで、同じ三谷脚本の『新選組!』DVDをぽつぽつと観…

2015雑誌ワーク最終版

ライター仕事をしていてうれしいのは、見本誌が送本されてくること。 ということで今年の恐らくはファイナル見本誌『家電批評2月号』届く。 もう2月号ですよ。 最近、熊山さんもちょくちょく登場されるコチラ。判型が大きくなってから1年以上経つのかな。ガ…

辞典暮らし

今年最後の大仕事、ようやく脱稿。 TRYが校了した10月アタマから、ねっちりと取り組んでいた辞典ライティング仕事が仕事納めの夜にようやくフィニッシュした。本項の語釈を綴ったわけではないが、辞典というパッケージの中に言葉の“いま”を切り取り、活写し…

二十年の積ん読

最近の電車本は、モンテーニュさんの『エセー』。 1580年初版というから、豊臣秀吉と同時代の元祖随筆、というやつ。ビジネス書でも小説でも古典はあまり手に取らない私だが、ふと本棚から抜いて、ふむふむと電車の中で読んだりしている。 しかし、カバーが…

お取り寄せムックと編集忘年の夜

手伝っていた晋遊舎のお取り寄せムックが発売なる。 「鍋」「酒」ジャンルを担当。 鍋編はナベラボさん、酒編は料理家の平尾由希さんと初のワーク。 さわけんさん、木場淳子さん、はんつ遠藤さんら、知った識者も参画されているが、賛また賛の姿勢ではない、…

薬院の夜は更けて

博多2日目。雨中、ざんぶりながらも取材が終わり。 福岡ラーメンショー取材で撮影をお願いしてた小高カメラマン、九州ラーメンライターの上村さんと飲みに行くことになった。 西鉄薬院駅で降りて、寅寅寅(とらさん)。清潔感あって肴は旨い。小高氏懇意の店…

福岡ラーメンショー

今年で3回目を迎えた「福岡ラーメンショー」取材。 ラーメンブースのトイメンには、つまみなどの屋台が軒を連ねる「天神 食べ歩き・立ち飲み横丁」が展開された。イベントの終了時間は22時で、東京ラーメンショーの21時より後ろ倒しに。ぐっと夜飲みモードに…

2015年上半期のおしごと

護国寺にて、今秋のラーメン本の打ち合わせ。 本編審査会も8時間コースだけど、仕込みの打ち合わせも3時間めっこりと。 戦訓分析と審査員レク、時代読みを続ける編集会議。 月単位どころか週単位でズバーッとムックを作り続ける最近だったので、緻密に会議を…

神保町/源来酒家の麻婆カレー麺/静謐と辛辣のあいだ

旧知の編集H氏に召喚を受け、打ち合わせにて神保町の編集室。 大柄の書物がスチール棚に並ぶ。しんとした一角。 和装の編集者がコピーを取っている。 いろんな編集部に足を踏み入れてきた私も、 静かな空気感には居住まいを正さずにいられない。 これぞ『舟…

金子哲雄さんの手土産

得意先への手土産を考える。 Hanakoのおもたせ特集とかぱらぱらめくりながら、有楽町線経由だから群林堂の豆大福がいいか、とか、わかばのたい焼きもいいのう、とか思うのだが。やはり、ここは営業達人の、故金子哲雄氏のエピソードを思い出す。会うたびに、…

ジョニー・ライデン専用高機動型文具

文房具特集などを手がけることもあるが、私自身は特に文房具、文具、ステーショナリーにこだわりはなく、量産型を使いつぶしていくタイプである。 とはいえ、使い込む文具にも職掌がらの傾向は出てくるものだ。私はライター/編集なので、それが赤ペン。 デ…

amazonとプロ野球

5月、GWもフル稼働して参画した2冊のムックが発売になった。 まずは、amazonの「高評価レビュー」という切り口で良品、面白品、隠れ売れ筋をギッシリまとめた一冊。モノにはあまり偏愛のない私だが、この数か月はamazonポチリの鬼と化していた。 個人的なヒ…

人との出会いが旅だから

人との出会いが旅だから 借金してでも行きたいな とBOSE氏は歌ったが、この5月は旅に終始。 人との出会いあり、良本との出会いもありの皐月であった。 まず、こちら。 ラーメンをつくる人の物語 ― 札幌の20人の店主たち ― 作者: 長谷川圭介 出版社/メーカー:…

ラフデー

啓文堂書店 渋谷店 井の頭線西口改札出てすぐ、朝9時オープンのこちら。予定が立て込んでいない限りは毎朝巡回してから会社に向かう。今日は定期購読している『歴史群像』と、企画出し用の『プレジデントファミリー』を手に取ってから、文庫コーナーで『サラ…

せどりとマイホーム

年末年始に執筆した晋遊舎ムック、見本誌を相次いでいただく。 まずは、『amazonせどり完全ガイド』。 昨年ヒットした「副業完全ガイド」のスピンアウトムック。 企画編集部、この手の多面展開はお手のもの。 本の雑誌世代の私としては、“せどり”というと、…

シェルラー

宇野浩志さんからのオファーで、久しぶりにweb R25でライティング。 この様式とボリューム、これまた久しぶりで刺激になります。 15年型ラーメントレンド、森本聡子さんにお聞きしました。 新世代ラーメン「シェルラー」台頭 | web R25 シェルラーの由来、と…