日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ひそひそくすくす大爆笑―It’s Only a Talkshow(2)@中島らも 鮫肌文殊(メディアファクトリー)

ロフトプラスワンにおいてのトークイベント「らもはだ」起こし第2弾。前作ほどの密度、奇人度はないものの、中島らもを巡るトンデモエピソードが目白押し。楽しくさくさく読めることはうけあい。井筒監督との意外な交友何か、特に。 しかし、躁病入院などで…

男 宇宙

監修:湯浅学おバ歌謡の系譜に連なるものかなぁ〜と思いきや、さすが 湯浅学セレクト。ギラリと光る匕首のような音源が並んでいる。 ターザン山本の文章で幾度となく触れられてきた馬場さんの「満州里小唄」収録は何たってすごい。あと、横山やすしの唄。何か…

ガダラの豚@中島らも 神聖喜劇 第二巻@大西巨人 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)@村上春樹

編集部で頂く

週刊プレイボーイ(集英社)340円 表紙:安達祐実 巨人ファンの皆さん、助けて下さい。 編集部に行った時に頂く。 1特の「脱『巨人中心』プロ野球の」ススメともリンクした、「ナベツネだらけのギャグ漫画祭り オールスター戦」が滅法面白い。 あとは荒俣宏監…

エスクァイア日本版 9月号(エスクァイア マガジン ジャパン)700円 表紙撮影:岡倉禎志 島唄に酔う、三線が鳴る。 琉球、日々酔郷。「東京&大阪、沖縄出身マスターの魅せる店。」では南ぬニライカナイ@吉祥寺、抱瓶@高円寺のマスターが登場。 「村上春樹ロ…

野坂昭如エッセイ・コレクション1 プレイボーイ(ちくま文庫)

先日購入した『汁かけめし』といい、最近のちくま文庫のリリースのある種の趣味性は見逃せないね。 小説家デビュー前後に執筆した過激コラムを厳選、という編纂スタイルだ。 でも、オビの「昭和のイケメンが口説き方を伝授」ってのはどうだろうね。一回転し…

東京ランダムウォーク@赤坂

GQ JAPAN 9月号(コンデナスト・ジャパン)580円http://www.gqjapan.jp/表紙:北島康介特集:「池波正太郎 山口瞳 開高健に教えてもらう 東京いい店、語れる店。」 ホイチョイパロのタイトルには首を捻るが、老舗歩きビギナーにはうれしい構成。池波=店寄り、…

旭屋書店(水道橋)

60分ロマンス 風俗ゼミナール 体験編@松沢呉一(ポット出版)

http://www.pot.co.jp/pub_list/pub_book/ISBN4-939015-67-X.html 前作の『風俗見聞録』も読了していないけど、見かけたら速攻で手に取り。やっぱり松沢さんのはミズテンで買ってしまいますね。 まだパラパラ見ただけですが、本文の1行目から誤植ハケーン。…

旭屋書店(水道橋)

ゴング格闘技9月号(日本スポーツ出版社) 表紙:小川直也 8.15 PRIDE GP2004決勝戦プレビュー ※「小川直也 ハッスルの裏側にある柔道家の本質。」で、柔道家としてのヒストリーしっかりおさえてある。予想座談会は守山竜介@和道慧舟会、菊田早苗、横井宏考…

緋色の時代(下)@船戸与一(小学館)

激戦で精神を病んだアフガンツィ(アフガン侵攻から帰還した元ソ連兵)の立ち位置は、80年代ならアメリカのベトナム帰還兵ってとこか。 とにかく、ロシアンマフィア成り上がりサーガの血で血を洗う抗争の描写がすさまじい。下部組織の抗争なのに自走砲とか戦…

国立劇場第六五回歌舞伎鑑賞教室

片岡十二集の内 傾城反魂香一幕 土佐将監閑居の場 片岡愛之助・片岡孝太郎演ずる又平・おとく夫婦の濃やかな情愛が泣かせる。とはいえ、おとくのマシンガントークは極めてコミカル。笑いフレーバーに昇華していて、多数来場していた夏休み小学生たちも退屈し…

日本全国 離島を旅する@向一陽(講談社現代新書)

予もいずれの年よりか、片雲の風に誘われて、離島漂泊の思い止まず(『怪しい探検隊』にヤラレて以来)。 石垣島、西表島、八丈島、屋久島(は離島じゃない?)、カウアイ島と足を伸ばしたけれども。 小笠原、青ヶ島には行ってみたいけど、少なくともこの夏は…

汁かけめし快食學@遠藤哲夫(ちくま文庫)

牛丼が汁かけめしの傑作であることを知っていたひとが、どれくらいいたであろうか。 同じように、カレーライスが汁かけめしの傑作であることを知っているひとが、どれくらいいるであろう。 「大衆食の会」代表の筆による、「汁かけめしはウマイ!スゴイ!」…

成文堂書店@早稲田

あの青山ブックセンターがぁぁぁ!?

2週間ぶりぐらいに行ったんですが……ビックリ。近藤書店銀座、芳林堂池袋に続き、フェイバレット書店が消えていくのは寂しいもの。去年の誠志堂に続き、六本木の書店シーンもついに終焉の時、でしょうか(まだ、あおい書店があるけど)。 WAVEとABCが…

青山ブックセンター 六本木店

忘れられた日本人@宮本常一

「民俗学ってこんなやり方もあんのかいな」高校生の時に読んでガッツーンとショックを受けた、宮本常一の代表作。網野善彦の死去で何となく思い出し、再読したくなって購入。 日本をくまなく歩き回り、庶民常民と直に交流して編んだ、聞き書き集だ。 ふーん…

青山ブックセンター(新宿)