11月に買った本たち
●ヒッチコック万歳! 植草甚一スクラップブック2
月に3冊出ても1冊しか買わないようじゃいつになったら揃うのか!
●日本全国ローカルフード紀行(六耀社)
ご当地ラーメン以外にもご当地フードは花盛りだ! 粉もの、おでん、ローカルドリンク。食べめぐりしたくなるのは必定。はんつ遠藤さんも著書で紹介してはった「イタリアン」新潟がものすご、食べたなった。
●夕凪の街 桜の国@こうの史代(双葉社)
みなもと太郎が「マンガ界、この十年の最大の収穫」と称した作品。薄手だが、840円というプライス以上の読後感あり。悲劇の縁をなぞることによって、痛烈なテーマを放つ。「はだしのゲン」とは真逆な原爆もの。
●始祖鳥記@飯嶋和一(小学館文庫)
マイミクMMTさんの日記から。丹念なディテールの積み重ねで江戸期のリアルな肌触りが伝わってくる。絵砂師、楫取杢平など、すっと横切るだけでもものすんごい存在感を残すキャラ多し。
●西城秀樹のおかげです@森奈津子(ハヤカワ文庫)
こちらもMMTさんの日記から。未読。
●地球のはぐれ方@村上春樹(文藝春秋)
村上朝日堂の頃を思わせる脱力B級旅をフィーチャー。
●齋藤史歌文集@齋藤史(講談社文芸文庫)
暴力の
かく美しき世にありて
ひねもす歌う
我が子守唄
●幻の漂泊民サンカ@沖浦和光(文春文庫)
三角寛(最初は三上寛と混同)は一通り読んだが、最近出たムック「歴史の中のサンカ・被差別民―謎と真相」(新人物往来社)を読むと、やはりまだまだサンカの世界は奥が深い。こちらは丁寧な民俗学アプローチ。
●とらちゃん的日常@中島らも(文春文庫)
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/07
- メディア: 文庫
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●諸星大二郎自選短編集 彼方より@諸星大二郎(集英社文庫)
●諸星大二郎自選短編集 汝、神になれ 鬼になれ@諸星大二郎(集英社文庫)
最近まで諸星大二郎を読んだことなかった私だが、とみに傾倒。「異界」をテーマにまとめられた「彼方より」には、ざらざらとした読み応えにぞわっと。
●最後の忍者 どろんろん@藤田西湖(新風舎文庫)
現代の忍者といえば初見良昭先生が名高いですが、あの方は戸隠流だったか。こちら藤田西湖先生は甲賀の流れをくみ、昭和初期に活躍したというお方。46年ぶりの復刊とか。スゴっ。甲賀忍者といえばケムマキケムゾウ……あとは甲賀忍法帖か。
●ラーメンSELECTION2005(双葉社)
●無敵のラーメン(昭文社)
●佐野実&武内伸 ラーメン見聞録(日本文芸社)
毎年恒例の石神本は、やや店舗紹介文の使いまわしが気になり始めたところ(もう3年連続ぐらいだろう)。このへんのイヤリーブック、たしかに新規取材と定番のバランスは難しかろうと思うが。
佐野実&武内伸本は、まあチョイスよりも一言コメントがウリなんだろうけど、ここまでラーメン情報が浸透すると店チョイスはやっぱり似通ってくるのはしょうがないっすか。その点、昭文社ムックは「96年組」「自家製麺」などの切り口重視で好印象。