日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

2004-01-01から1年間の記事一覧

国立劇場第六五回歌舞伎鑑賞教室

片岡十二集の内 傾城反魂香一幕 土佐将監閑居の場 片岡愛之助・片岡孝太郎演ずる又平・おとく夫婦の濃やかな情愛が泣かせる。とはいえ、おとくのマシンガントークは極めてコミカル。笑いフレーバーに昇華していて、多数来場していた夏休み小学生たちも退屈し…

日本全国 離島を旅する@向一陽(講談社現代新書)

予もいずれの年よりか、片雲の風に誘われて、離島漂泊の思い止まず(『怪しい探検隊』にヤラレて以来)。 石垣島、西表島、八丈島、屋久島(は離島じゃない?)、カウアイ島と足を伸ばしたけれども。 小笠原、青ヶ島には行ってみたいけど、少なくともこの夏は…

汁かけめし快食學@遠藤哲夫(ちくま文庫)

牛丼が汁かけめしの傑作であることを知っていたひとが、どれくらいいたであろうか。 同じように、カレーライスが汁かけめしの傑作であることを知っているひとが、どれくらいいるであろう。 「大衆食の会」代表の筆による、「汁かけめしはウマイ!スゴイ!」…

成文堂書店@早稲田

あの青山ブックセンターがぁぁぁ!?

2週間ぶりぐらいに行ったんですが……ビックリ。近藤書店銀座、芳林堂池袋に続き、フェイバレット書店が消えていくのは寂しいもの。去年の誠志堂に続き、六本木の書店シーンもついに終焉の時、でしょうか(まだ、あおい書店があるけど)。 WAVEとABCが…

青山ブックセンター 六本木店

忘れられた日本人@宮本常一

「民俗学ってこんなやり方もあんのかいな」高校生の時に読んでガッツーンとショックを受けた、宮本常一の代表作。網野善彦の死去で何となく思い出し、再読したくなって購入。 日本をくまなく歩き回り、庶民常民と直に交流して編んだ、聞き書き集だ。 ふーん…

青山ブックセンター(新宿)

ラーメンの経済学@河田剛(角川oneテーマ21) 経営学・経済学的な視点から、あの丼にアプローチ。 ネット以後のラーメン論壇の変化や化学調味料の変遷についての考察など、多角的な見方が面白い。今は「第六期加工天然調味料時代」なんだと。食品添加物表示…

歌舞伎への正体@戸板康二(岩波現代文庫)

id:mittei-omasa さんのお勧めで購入。最近の電車の友。しかしもっぱら滅法面白い。権威じゃなくて観巧者としてのアプローチで、歌舞伎の演技論観客論各論を教えてくれるわけだ。 来月の国立劇場に誘われておるからねえ、早く観に行きてー。ASIN:4006020805

大地屋書店(池袋)

宮沢和史

今日も一日旅に出よう 24時間の旅に もしもどこかにたどり着いたら そこから旅に出よう

日本史快刀乱麻@明石散人(新潮新書) あの京極夏彦が師匠格として慕ってるぐらいだから……自ずとうかがいしれる、明石散人の博覧強記ぶり。さくさく読めるけど深い。日本史通ロードへのガイドブックとして。 ASIN:410610041X

冗談新撰組@みなもと太郎(イースト・プレス)『風雲児たち』ばりに新撰組を活写してるかと思いきや、みなもと氏デビュー間もない頃の作品とのコト。ややタッチが荒い。とはいえ「風雲児外伝6」ってことなんで、おさえとかなきゃいかんでしょう。みなもと…

Amazon.co.jp

探訪 村上春樹の世界―東京編1968-1997 長らく積ん読してた。 表紙写真は、DUGだ。この前、DUGでヒューガルデンホワイトを飲んでたら、村上春樹の読み心地がふっと蘇ってきた。 で、ちょっと引っ張り出して読んでみたくなったんだ。 考えてみれば、村上春樹の…

70年代映画懐かし地獄―あの頃映画は爆発だった!(映画秘宝編集部) ASIN:4896916395 ケーブルテレビで、『スティング』『タワーリングインフェルノ』『脱出』と、70年代映画を立て続けに観たら、何かズッポリはまってしまったわけだ。必見のエバーグリーン…

啓文堂書店(渋谷)

キャッチボール ICHIRO meets you@糸井重里(ぴあ) ASIN:4835609336 薄〜くて1時間ぐらいで読めちゃったけど、ナンパにも営業ワークにも、示唆に富むメッセが多いダイアローグ。 メモしたかったのはコレ。 初心を忘れないことっていうのは大事ですが、 初…

岬一郎の抵抗 1〜3@半村良(集英社文庫) ASIN:4087495639 内容(「BOOK」データベースより) 岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマンだが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町…

ゲンセン館@三鷹

緋色の時代(上)@船戸与一(小学館) ソ連時代のアフガン侵攻から現在のロシアマフィアに連なる血の系譜。いつもどおりの船戸節に酔える。 のだが、登場人物はまるでドストエフスキーの小説のごとく(ロシアが舞台だから当然だけど)。グリゴリー・セベル…

宗像教授伝奇考 第五集@星野之宣(潮漫画文庫) 中篇ほどのボリュームで読める話も出てきて、ますます筆に脂の乗った伝奇漫画が楽しめること必定。MASTERキートンを熱く読んでた私としては、ハマらないわけがないっす。 ASIN:4267016976

ブックスルーエ(吉祥寺)

歌舞伎がわかる。朝日新聞社>ASIN:4022741376 ちっと体系的に把握してみようと思って。 今、中村勘太郎の『歌舞伎の名セリフ』も読んでます。ASIN:4334007449

成文堂書店(早稲田)

 心の生贄@宮本浩次

春の風は俺を 舞台上に立たせる力をみなぎらせる奴等に 一蔑をくれて俺は強く求める 俺は今以上の俺を俺は青空浴びて 俺は街の空気吸い込むあるべきでない場所へ 俺潜り込んで追いかけられたカラス よろしくな ていたらくさらば 俺に帰ろう

東京堂 ふくろう店@神保町

東京堂のトイメン。前にふくろうブックステーションがあったところ(その前は東京堂仮店舗だったか)。キッチリ力の入った新刊書店群が並ぶ界隈では、非常に脱力した、というか真空地帯的なダメダメ魅力があったふくろうブックステーションだが。 今回はリニ…