日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

煮干ラーメンがキャズムを越える日

セブンプレミアムのカップ麺に「濃厚煮干醤油」が復活していた。

 

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130円でライトセメント、泡立ちのスープにパツン麺、玉ねぎ食感アクセントというあの手の煮干ラーメンを再現。

 

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ニボニボ感はそれほどでもないが、セブンプレミアムという汎用性を求められる器にあっては中庸が求められるのかもしれない。

 

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ちなみにこちら、今年の春先までもラインナップにはあったが、先月から復活した模様。

こちらは旧モデル。

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現在のセブンプレミアム、廉価タテカップ麺は醤油ヌードル、シーフード、カレー、中華そば、とんこつ、担々麺というラインナップ。

 

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とりあえず、ご当地とか有名店を冠さずとも、濃厚煮干醤油で店頭に並ぶのだから、煮干ラーメンも十分人口に膾炙したのか。

 

そういえば、昨年末からは富士そばも「煮干しラーメン」を店舗によって展開。立ちそばという大衆フロントラインからのニボラーへの回答といった趣で、なかなかに完成度は高かった。

 

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TRYで煮干ラーメン特集を掲載した2015年をアーリーアダプターへの訴求とするならば、2016年後半〜2017年は煮干ラーメンのキャズム越えとして記録される年なのかもしれない。

 

と、ここまで書いてセブンプレミアムのサイトを見てみたら、「濃厚煮干醤油」の販売エリアは北海道、東北、関東であった。

 

信越以西はまだまだだったか。そういえば、富士そばも東京中心のチェーン。あくまで都市生活者のスタンドだし。まだまだ首都圏都市部にのみ通ずる一般化か。

 

しかし、江戸期から作られてきた煮干は、その他素材よりも確実にアドバンテージがある。

 

鶏白湯や豚骨魚介と聞いて、一般人が初耳ではなかなか味を想像できないのに対し、やはり味噌汁の国の人だもの。煮干醤油と聞けば魚介が強烈に香り立つスープってことは推察できる、はず。

 

煮干ラーメンが全国区になるティッピングポイント、そう遠くはないのではないか。