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日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

2004年 下北沢吉祥寺 ラーメンの旅

過去ワークスを整理していたら、2004年発刊の吉祥寺、下北沢ガイドブックが出てきた。オズマガジン増刊。まあ、よくある街歩き系ガイドブックです。

 

私はこの両ムックで、ラーメン特集を担当しました。

TRYはもちろん、石神本の編集にも携わる前で、一般情報誌のラーメン特集を散発的に手がけていた程度。特に評論家陣の監修を仰いだわけではなく、足で歩いてリストアップ~取材という流れで進めました。

 

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12年を経て見てみると、吉祥寺も下北沢も、いろいろ興味深い並びですね。

 

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まずは、下北沢。

  • ラーメン・キッチンあさの(閉店)
  • 珉亭
  • りきまる(閉店)
  • 天手毬 下北沢店(閉店)
  • らーめん千石屋 下北沢店(閉店)
  • らーめん やじるし

 

6店中4店が閉店という夢の跡。下北といえば、の『一龍』が載っていないのは、取材拒否ではなく、この頃長期休業中だったかと記憶しております。

 

『あさの』小林カツ代さんプロデュースで、いわゆる「女性向け・カフェテイスト」の店の走り。320kcalという低カロリーと野菜たっぷりのヘルシー路線、いわゆる「マーケ目線で考えた女性向けラーメン」を提供し、まあこの系統のお店の大半がそうだったように、早晩クローズしてしまいました。

『珉亭』は「江戸っ子ラーメン」を紹介。現在750円の同メニューが当時は650円でした。『りきまる』は個人的にも思い入れある店。90年代の東京・九州ラーメンといえばここという感があります。付近を通ると、いまだに思い出しますね。『天手毬』は、わりと最近まであった担担麺専門店。『千石屋』は『千石自慢ラーメン』の系列。ぎっとり系で下北の客層にも合っていそうな感がありましたが、今には続いておらず。『やじるし』は塩つけ麺のアーリー提供店にして、炭火炙りのチャーシューなど、トレンドファクターをいろいろ取り入れていた。分かりにくい立地ながらいまだ健在。

 

 続いて、吉祥寺編を見てみましょう。

こちらも激変だな……。

 

 

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リードには「駅から徒歩15分圏内に30軒以上がひしめく」とありますが、今だったらもっとありますよね。こちらも『一二三』が載ってないのは何だったか……『旅人の木』とのカブリ回避でニューオープン系に重きを置いた、ですかね。

掲載店はこちら。

  • らーめん さくらい
  • 旅人の木(荻窪に移転)
  • ぶぶか
  • 洞くつ家
  • 麺々亭 火の国(閉店)
  • らーめん 人げん万ざい(閉店)
  • かぎや(閉店)
  • めん弥(現『昆鰹 優味ん』)

 

往時のまま営業しているのは3店。

『さくらい』は70年代創業でいまだに地元人気高いお店。子どもラーメンもあって、ファミリーは重宝しますね。取材時には製麺所の直営店という意外なバックボーンに驚いたものです。

『旅人の木』は『一二三』で修業した店主が独立。そば粉を練り込んだ麺と茎ワカメが懐かしい。『ぶぶか』は、言わずと知れた油そば。今は北口にも出店しましたね。『洞くつ家』は安定の家系でいまだ健在。山クラゲトッピングは今はやってないのかな?

 

『麺々亭 火の国』は、今は『蒼龍唐玉堂』になってます。創業25年を経て完成させたスープ、豚バラ角煮のムンローメンがウリでしたが。『人げん万ざい』は、サンロードを突っ切って左にちょっと曲がったところに。今は『味噌らーめん屋 宏ちゃん』という店が営業中。

『かぎや』は美味かった、ホント美味かった。中村獅童バイトしてたとかで、店内にはよく歌舞伎のポスターが貼ってありました。ほんのり甘い醤油味に、やーらかい挽肉トッピング。味玉もマスト。卵をスープに使うことで澄ませている、と女性店主に聞いたような気がするが、あれはどういうことだったか。荻窪『めん家』と並んで、思い出の中のラーメンですね。

『めん弥』は店主のキャラクターが鮮烈。その後、『昆鰹和ジアン』『昆鰹 優味ん』とリニューアル改名を繰り返し、トムヤム味噌つけ麺とか、当時から開発して多メニューを開花させている感じ。

 

ちなみにこの当時の石神本をひも解いてみると『鳥料理 有明』が登場するも、まだ鶏白湯というネーミングはなし。煮干しの『中華そば屋 伊藤』、特濃『麺家 うえだ』も初登場しているのが興味深いところ。

『TRY』では大賞が『中村屋』、新人大賞が『きら星』、優秀新人賞には『はやし』も名を連ねてますね。オリジナル部門では『鮎ラーメン』が2連覇。ゼロ年代初頭の雰囲気ひしひし。

 

ラーメンも人も流転、離合集散だなあ、と思う04-16、

12年の年月であります。