薬院の夜は更けて
博多2日目。雨中、ざんぶりながらも取材が終わり。
福岡ラーメンショー取材で撮影をお願いしてた小高カメラマン、九州ラーメンライターの上村さんと飲みに行くことになった。
西鉄薬院駅で降りて、寅寅寅(とらさん)。清潔感あって肴は旨い。小高氏懇意の店とのことだが、やはり地元の方に連れてきてもらうものですね。
アラなんて、美味しんぼの横綱回でしか見たことなかったが、新鮮にいただく。
九州といえば焼酎の印象強かったが、日本酒も存在感を発揮。「田中六五」ての、いってみます。うん、旨み濃厚。
上村さんとは一度飲みたかったが、ラーメンライター談議に花が咲く。とはいえ向うはスタッフ3人を抱えて取り回し性抜群。こちらはアローンツーリング性ばかり良好でね……。
2軒目、麺バーの『jonpan』
あ、九州ラーメンウォーカーで屋号未定で掲載してたあそこ。
「酒が飲めるラーメン店ではなく、バーでラーメンが食べられるという感覚」との記述通り、スパークリングワインを飲んでいるうちに、何だかいい按配でラーメンが出てくる。すごく居心地がいい、そんな空間。
ニボニボな「ニボ神」、カツオ風味でベジ乗せの「ボニートヌードル」いただく。
なかなかに先鋭的な味づくり。スタンダード、醤油そばもいただいてみたいところであった。
3軒めがクラフトビールだったか、4軒めがこちらだったか、もうそろそろ記憶が混濁し始めている。ピンクの提灯に誘われて、『つどい』。
アレだのソレだの何だか気持ちいいぐらいのアレっぷり。
小高氏がおすすめで出てきたのは、UFOオマージュという「汁なしのアレ」。
『カッパ64』のシーフードヌードルオマージュのようなものだろうか。へべれけで味のシルエットは茫洋としているが、ネーミングだけじゃなく、味の組み方にもセンスを感じたのは覚えている。薬院の夜は、なかなか終わらない。