日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

神保町/源来酒家の麻婆カレー麺/静謐と辛辣のあいだ

旧知の編集H氏に召喚を受け、打ち合わせにて神保町の編集室。
大柄の書物がスチール棚に並ぶ。しんとした一角。
和装の編集者がコピーを取っている。
 
いろんな編集部に足を踏み入れてきた私も、
静かな空気感には居住まいを正さずにいられない。
これぞ『舟を編む』の世界。
企画のオリエンを受け、即諾。アウトプットになるのはえらーい先の話。
これも『舟を編む』と同様だ。
 
H氏と街に出て、『源来酒家』に誘われる。
神保町的中華の喧噪にダイブ。

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頼むのは、もちろん麻婆麺…と言いたいところだが、
何だか刺激を欲してやまない。麻婆カレー麺、いっちゃいましょう。
 
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石鍋にぐつぐつ、カレーソースと麻婆豆腐、温玉が煮えたぎる。
 
たまらん。辛味と痺れ、いわゆる四川的な麻と辣に加えて、インドのグワシという
カレーの辛さが混然一体。カレーの街、そして古い中華街というルーツも持つ神保町らしい名物だ。
 
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中からカッカと煮えたぎる。この爽快感がたまらんね。
 
神保町にカレー店が多いのは、カレーなら本を読みながらでもスプーンで食べられるからだ。
と、アド街だか何だかで見た記憶があるが、、
 
古書が並ぶ書棚と編集室の校正紙――静謐な空気から飛び出した体は、
スパイスがきいた、ガツンとした刺激を求める。
これもまた道理なのかもしれない。