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日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

肝心の勧進帳

国立劇場
第242回 歌舞伎公演
花雪恋手鑑
歌舞伎十八番の内 勧進帳

 別名「乳貰い」の「花雪恋手鑑」、実に四十六年ぶりの上演とか。大正期には上演禁止になったというが、たしかに手篭めシーンなどあってアダルトな雰囲気。
 上方狂言に傾倒しているという染五郎のふにゃっとした三枚目ぶりがいい感じ。
ヨン様ばりに」
「チョー気持ちいい」
「ハッスル、ハッスル」
 流行語大賞か! と言わんばかりのアドリブフレーズもすんなりはまるっていうか。
 芝雀演ずる小雪は生娘というには艶っぽさが伝わってきたが、幸四郎の堅物タニマチっぷりも、なかなか。
 やっぱ喜劇は真面目くささとの対比が面白いんだから。

 ようやく見れた「勧進帳」。劇中のキーパーソン・富樫がとにかく注目なのだ。後年、秋田に配流された富樫氏の末裔が親戚筋なもので。ちょっと史実としても役柄としても興味あったわけ。

 その富樫は染五郎。なかなか凛たり、颯爽たり。大当たり! ってな声も飛びそな幸四郎弁慶。ラストの飛び六方とか、足の先まで気合充溢。堪能しました。