日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

忘れられた日本人@宮本常一

民俗学ってこんなやり方もあんのかいな」高校生の時に読んでガッツーンとショックを受けた、宮本常一の代表作。網野善彦の死去で何となく思い出し、再読したくなって購入。

 日本をくまなく歩き回り、庶民常民と直に交流して編んだ、聞き書き集だ。  
 ふーんって感じで読み飛ばしてた記憶がある「土佐源氏」が、泣けてしょうがない。教科書に載るような偉人じゃなくてもさぁ、すげいやつがいたんだよ。って。
 丹念にナマの言葉を拾っていくアプローチ。歴史の闇にすーっと消えていくようでさぁ、そのすげい生涯を垣間見れるんだな、この本では。