2004-05-31 ■ 読了 読了 緋色の時代(上)@船戸与一(小学館) ソ連時代のアフガン侵攻から現在のロシアマフィアに連なる血の系譜。いつもどおりの船戸節に酔える。 のだが、登場人物はまるでドストエフスキーの小説のごとく(ロシアが舞台だから当然だけど)。グリゴリー・セベルスキー、セルゲイ・ラジンスキー、カジミール・プリシビン……船戸氏の圧倒的筆力の奔流を持ってしても、あれ、これ誰だっけ? とこんがらがっちまうこと、しばし。ASIN:409379104X