日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

信愛書店(西荻窪)
 西荻きっての「シブい」本屋といえばココ。ミニコミってほどでもないがガンガン一般流通してるわけでもない……そんなハーフポテトな雑誌たちが見つかることもある。
 各所で評判の酒とつまみ2号があった。創刊号は買ったなー。中島らもインタビュー、「中央線で行く 東京横断ホッピーマラソン」などが、特に。今回は井崎脩五郎サンか。うーむ。ちょっと迷って戻す。創刊号もまだ読み込んでないからね、後日購入しよう。
 ってことで、本の雑誌5月号をゲット。特集は「名セリフ大博覧会!」ということで、スカダーシリーズの訳者として印象に残る田口俊樹氏が「ハードボイルド決めゼリフ」を紹介なさっておる。『死者の長い列』の書影が載っていたので、たぶんアレが紹介されるんだろーなーと思ってたら、案の定ビンゴ。

「男が生きていくためには四つのものが必要だからね。知ってるか?」知らなかった。「食べもの、避難場所、それにプッシー」それでは三つだ、と私は言った。「最後のひとつは目新しいプッシー。これで四つになるだろ?」

 しかし、田口氏が「畢竟、これに尽きる」とイチオシのハードボイルド系名台詞とは、意外にもアラーキーのもんだった。へえ。
「今夜どうするの?」と聞かれたら……。いいね、あんな風に答えてみる夜ってのは。


西荻ブックセラーズ
 引き続き、ガード下のブックセラーズで資料探し。ここは床面積では西荻一でしょうか。新刊書籍のシマとか、東京堂書店的なセンスの良さを感じさせてくれる。さすがハイソタウン・西荻を店名に冠しているだけあるかな、と。各社の文庫本新刊もコンパクトにピックアップ&レイアウトされておるんで、極めて分かりやすいんですよね。 さて、坪内新書本の影響で、岩波新書とかざっと流してみるが、ピンとくるものはなし。文庫棚で、かつて唐沢俊一氏の日記で話題になってた、「日本食材百科事典」カラー完全版を立ち読み。即、買い。これは面白いわあ。野菜から魚、獣肉、乳製品調味料に至るまで、ちょこっとした調理法からウンチクネタまでオールガイド。野沢菜がカブの仲間だったりとか、シラウオとシロウオの違いとか、なんか読み込んじゃう系の本なんすよね。これはオモロいカラー文庫をゲットしたもんだ。