日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

藤枝流「朝ラー」が下北沢に登場!ダブル温冷で新感覚の麺体験

朝ラーメンといえば喜多方ラーメンも知られてますが、静岡県藤枝市も「朝ラー」とイコールで結ばれるエリア。市内には10店以上で朝ラーを提供しており、朝のラーメンが風土、カルチャーとして根づいている土地なんですね。 そんな藤枝と下北沢がいろいろ企画…

読書記録:『ザ・ラーメン ガイドブック 食べある記 全国203店』(1985年刊)

ザ・ラーメン ガイドブック 食べある記 全国203店1985年8月10日発行林家木久蔵監修 全国ラーメン党事務局編著 代々木にあった木久蔵ラーメン(全国ラーメン党 代々木店)には行ったことあったけど、現木久扇師匠の著作は初めて読んだ。当時、ラーメン党は「…

読書記録:『繁盛する店が美味しいのだ』(1979年刊)

『繁盛する店が美味しいのだ』(桑原才介)1979年出版 日経流通新聞で昭和55年から連載されていた「味な経営店くらべ」の単行本。70年代末東京の「西洋料理」「中国料理」「朝鮮料理」「和食」「ラーメン」「カレー」「居酒屋」「パブ」「喫茶」145店をガイ…

ラーメン店主の腕組み問題

過日、久々に高円寺へ。 青木健『教養としてのラーメン』& 川口友万『「至極」のラーメンを科学する』W出版記念イベント へと足を運んだ。青木氏『教養としてのラーメン』はもちろん、川口氏の著書も興味深く拝読してきた私としては、足を運ばないわけには…

石神秀幸ラーメンSELECTION2008(双葉社)

2007年11月刊行。 ●石神秀幸が斬るラーメンブーム 1998-2007 ・“香味油”が果たした飛躍的な香りの向上 ・自家製麺の普及によって製麺所の意識も変わった ・業務用スープの進化がラーメンの底辺を上げた ・豚骨魚介ラーメンが首都圏を席巻している ・今から10…

石神秀幸 ラーメンSELECTION 2010 (双葉社)

2009年10月刊 <総括> 編集統括を担当。地ラーメン、ドロ系、タンメンの3大企画は石神さんの発案。 「ご当地ラーメン」のその先、地ラーメンにフォーカスしたのはさすがの先見性。ニュータンタン、勝浦タンタンなどはまだあまり知られてなかった頃か。版元…

シン・品川ラーメン

品達なき後、高輪口でさっとラーメン食べたいときのベスト解答は苦しいところだったが、思わぬ救世主が2021年2月オープン。飲食店横丁施設「品川横丁」2Fの『麺LOUIS(麺るい)』。 ramendb.supleks.jp 夜はカラオケパブ『留居』として営業し、昼がラーメン…

らーめん ねがいり@半蔵門

荏原中延と多賀野、九段下と2000年代初頭の九段斑鳩のように、 駅名とラーメン店がわかちがたく結びついて、その駅に降りたらそのラーメン一択、 になってしまうことがあるが、ソラノイロも麹町-半蔵門で色濃く存在感を発揮し、 このあたりにくると、なかな…

マグロ卸のマグロ丼とラーメンの店

幼稚園のパパ友で知り合ったらラーメンフリーク界隈でもつながっていて、大学の先輩でもあったという鈴木さんが出したラーメン専門店。勝どきでは『マグロ卸のマグロ丼の店/トヨミフィッシャリーズテラス』で、潮風吹かれるテラスで営業。東銀座、昔の地名…

7日間ブックカバーチャレンジ 私的まとめ

7日間ブックカバーチャレンジとは 読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ。7日間にわたって好きな本を1日1冊選び、表紙画像をアップし続ける。本についての説明はナシ。さらに、毎日1人の友だちを誘ってチャレンジへの参加をお願いする。 4月末から一気…

SORANOIRO本店、全部食べる

2019年3月、SORANOIRO麹町本店はグランドメニューをフルリニューアル。 6種のラーメンをラインナップした。 エントランスには鮮やかなSORANOIROブルーをバックに丼画像をディスプレイ。 1000円~のお店ですよ、と高らかに宣言している。 ●ラーメン まずは筆…

一年中、冷やし中華を食べる

寒の入りから寒の明けまで、つまり小寒から大寒までが寒の季節。今年2020年なら1月6日(小寒)から2月4日(立春)までが寒の内ということになる。 そんな寒中の季節こそ、クールな冷やし麺を食べてみようではないか、と思い立って溜池山王へ。こちらには『冷…

半蔵門書店 経巡り

『ソラノイロ』のグランドメニュー、フルリニューアルにあたって、連日の半蔵門通い。麹町本店なので最寄り駅は麹町だが、私は半蔵門線ユーザーなので半蔵門駅から歩くのが基本である。花粉がない季節は平河町、赤坂見附を経て仕事場へ帰ることも多い。歩い…

横浜書麺遊

TRY名店部門をコツコツつぶすの巻。 みそ部門常連をクリアすべく、横浜方面へ足を伸ばす。 道行く人は、コートとパーカが混在する三寒四温。春も、もうすぐだ。 お目当てラーメン店開店まで、まずは本屋。横浜は仕事でいろいろ来るぐらいで、遊びではほとん…

街パンと里パン

今月の『婦人画報』はパン特集。 コミュニティの中心になり、情報を発信源にもなる「街パン」と、 土地の恵みをアルチザン的に育み、集約するという「里パン」。 この切り口が面白い。 「街ラーメン」と「里ラーメン」もできる。 「街フレンチ」と「里フレン…

ゼロ年代も遠くなりにけり 鷹の時代振り返る

ホークス一筋、オールドルーキーで入団し、最優秀中継ぎから先発転向、 5年連続開幕投手に沢村賞受賞。攝津が引退。 ここ数年は苦しいシーズンが続いたが、和田ホールトン杉内が一挙離脱の鷹先発冬の時代を支えた投手として、思い入れがある。ウェットに見て…

吉祥寺の鶏清湯を探して

ラーメンの仕事をしていると、「○○(駅)でおすすめのラーメンはどこですか」と聞かれることが、割とある。 そのための対策、というわけではないが、常在戦場。「中野・高円寺・阿佐ヶ谷それぞれ駅チカのおすすめ」「小金井公園そばノンジャンルで」など、さ…

巨大地震を前にして今できることは何か

ブルーバックスの『日本列島の下では何が起きているのか』が好調のようですが、弊社の地震班がこの夏のリソースを全投入したムックが、いよいよ連休明け発売。Amazonにも書影出ました。 日本列島地震の科学 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2018/11/27 メデ…

石神本1998 to TRYラーメン大賞2018

今年もTRYラーメン大賞が発売になりました。 私は新店部門の編集を担当し、ライターとしては大賞1位、MIX部門1位、にぼし部門1位などを取材・執筆。 ダイナミックな審査会に臨席し、『麺LABOひろ』(2017年)『真鯛らーめん麺魚』(2016年)『地球の中華そば…

【最近のムック仕事】神保町と漢方

調布本、吉祥寺本とお手伝いしてきた、エイ出版社の「街ラブ本」シリーズ。 上京以来、趣味に仕事に通いつめてきた「神田神保町」フィーチャー本に参画しました。 半チャンラーメン元祖の『さぶちゃん』や、みんな大好き『いもや』が閉店するなど、 老舗の代…

平成を100冊にまとめてみたら

「夏の100冊」といえばメジャー文庫のシーズナル企画だけど、講談社が春に投入したのは、こちら「平成の100冊」。 その年の主要な出来事+1年に3冊ぐらいの推し文庫で元年から30年までをプレイバック。こんな企画のあれこれが来年まで続いて、世紀末ならぬ年…

西荻窪・今野書店50周年メモリアル「コンノコ」がすごい

西荻窪の今野書店が50周年のメモリアルイヤーということで、年頭からキャンペーン中。このメンツが、まーすごいんです。 まず、こちら東海林さだお先生のブックカバー。ショージ先生といえば、やっぱり西荻窪。エッセイには、よくローストビーフの『真砂』が…

をかしやそば@西荻窪

西荻窪でやってる、日曜昼限定の間借りラーメン店さん。 樹庵さんのツイートで知って、エリア民としては押さえておかねば、ということで訪問。 場所はアイスクリームぼぼりとか、ワールドメイト本部の通りの横路。信愛書店のちょうど裏あたり。 ふだんは「を…

『くらべる世界』が刊行したって聞いて

岡部敬史さんの新作『くらべる世界』が出ました。 『くらべる東西』『くらべる値段』などの快作が続く、 比較ビジュアル本シリーズの最新作です。 日本のアレと世界のアレ、文化の違いを写真で表したらこうでした、というテイ。 学校の休みが記入された「フ…

【ライター】今年の書籍仕事

ここ数年、書籍の仕事は年2冊ペースで安定。足早に2017年を振り返る。 知られざる日本に眠る若冲【完全保存版】 7~9月を費やして書き上げた若冲本。監修の狩野博幸先生に何度も取材打ち合わせ、京都にも足を運んだ。まさに今年は若冲の夏。90作品をオール…

【山道具】メインザックを選ぶまで

この夏から、 山登りを再開しました。 小3の息子をパートナーに丹沢、奥多摩にテント泊山行を敢行したわけですが、 先日の雲取山、地獄の鴨沢下りでトラブル発生。 メインザックであるミレーのショルダーベルトがビリリと破損してしまいました。まあ、学生の…

歯科医と忍者

仕事を総括しないまま17年も後半戦。 ということで、10年ぶりぐらいで(?)参画した別冊宝島仕事を振り返ります。 日常にどっぷりの歯科医と、非日常の闇に浮かぶ忍者。 振り幅の大きい2冊だが、どちらも友清哲氏の編集です。 歯科医ムックでは「虫歯の特効…

煮干ラーメンがキャズムを越える日

セブンプレミアムのカップ麺に「濃厚煮干醤油」が復活していた。 130円でライトセメント、泡立ちのスープにパツン麺、玉ねぎ食感アクセントというあの手の煮干ラーメンを再現。 ニボニボ感はそれほどでもないが、セブンプレミアムという汎用性を求められる器…

ソラノイロ 限定3本勝負+α

ソラノイロの限定が好きである。 今年上半期、本店・東京駅店・京橋店で印象に残った限定を挙げてみたい。 まずは本店。5月いっぱいの限定「春野菜の彩り和えそば」。 季節感をたっぷりと味わわせてくれる逸品。野菜使いに長けた同店だけに、 キャベツの甘み…

寺門ジモン氏「工夫食い」とは何か

喜多方ラーメンチェーン「坂内」で、トロトロチャーシューの一風変わった食べ方を試してみた。多チャンネル時代ならではの出会い。無数の局をザッピングしていると手が止まったのが「寺門ジモンの肉専門チャンネル」。ご存じネイチャージモン氏がとっておき…