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日刊ササボン

雑食系ライター/エディター・佐々木正孝プレゼンツ ラーメンと仕事あれやこれやの日々

うなぎラーメン

アプリ「ラーメンGoGo」のミーティングに参加した時、特典として珍袋麺のつかみ取りがあった。

 

なぜかその場の最年長ということで先陣の余禄に預かった私が手に取ったのは、この「うなぎラーメン」と「トマトラーメン」だった。

 

インスタント忌避の我が家ではなかなか食べる機会なかったが、

深酒翌日家人留守子供看病台所立飯

という、格好のシチュが到来。

 

福岡柳川の魚問屋夜明茶屋謹製、蒲焼風スープが陽の目を見る時が来た。

 

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カップ麺にはいろいろ一家言あるが、袋麺といえばサッポロ一番しょうゆ、マルちゃん冷しラーメンぐらいにしか拘泥のない私である。

 

うなぎラーメン…

際物かと先入観でサッと作ってキッチンで平らげる。

 

粉スープがサッポロ一番の3倍ぐらいという盛り、別添え山椒もどん兵衛の倍くらい。

 

濃そうだなーと思ったが、あら不思議に嫌味のないコク。かけそば状態でも美味しくいただけたのは、乾麺に合うウナギアロマがふわっと香ったから。

 

蒲焼のにおいをおかずに飯が食える、江戸っ子かと。うなぎてぇのは、いつ匂いを嗅いでもいいもんでございますな。

 

 

秋冬のライター仕事まとめ

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『現代国語例解辞典 第五版』。

この秋冬の目玉仕事といっても、実際に執筆したのは昨年の秋。数年がかりでフィニッシュする辞典ならではのスパンですな。担当したのは、コーパスを活用した、辞典内の言葉コラム255本。

コーパスを活用というのは、世の中の出版物で「空揚げ」「唐揚げ」どちらが多く使われているか、「ラーメン」を紹介するときには「醤油ラーメン」「味噌ラーメン」「塩ラーメン」「ご当地ラーメン」どの表記が多いのかとか、まあそういうことです。ちなみにラーメンはすごく意外な結果。紙の辞書の将来あれこれ言われていますが、皆さんも現例解、引いてみてください。

 

雑誌ものでは、これか。

うかうかしていたら、もう次の号が出てしまったw

久々に携わったDIME誌。麺なしラーメンのトレンドをコラムにて。

秀ちゃんラーメンのラーキャベ、舎鈴のつけ肉、立川マシマシの豆腐を取り上げ。

識者にはフードジャーナリストの山路力也さんにご登場いただきました。

 

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今シーズンは、晋遊舎の完全ガイドシリーズは少なめの参画。

『保険完全ガイド』は、ここ最近やってる金融・保険ものの集大成。このムックのクレジットを見たエージェンシーから問い合わせがあって金融コンテンツマーケティングやったりと、いろいろ広がりがある仕事でもありました。

 

『ネット通販完全ガイド』は沢田さん、小越さん、風間さんに実食いただいてのお取り寄せプレミアム商品特集が印象的。風間さんスタジオで帰りしなに、東京震度7緊急地震速報誤報に震撼しましたっけ。

 

『旅行完全ガイド』は毎度おなじみ、浅沼さん差配。このシリーズも7冊目ぐらいになるんだっけか? ホテル評論家瀧澤さんに取材した「ホテルのお得な泊まり方」などの企画。

 

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PR誌、業界誌系では、マンション不動産ものが一回休み。元宝島~リクルートの後藤氏が編集長として降臨したCHINTAI『わんだふるオーナーズ』の連載2回目。賃貸物件の「窓」をテーマにした巻頭エッセイ。六義園ビューのお部屋。私が東京に出て初めてのデートが六義園だっただけに、いろいろ感慨深い。あの子は元気かしらね。

 

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ドカンとやって量も質も傾注したのが各種オウンドメディア。もう弊社のキャッシュポイントの一つの柱になっている気がする。署名入りあり、佐々木圭一さんを取材したW佐々木ものあり。

パートナーが売却に反対......どう足並みをそろえたらいい?

 

年金受給額を42%増やすための「定年後起業」という選択

 

いくら稼げる? フリー素材モデルの経済事情にフォーカス!

 

 それから、これもレギュラーでやっているWebコラムもの。企画創発あり、恋愛抒情ひねり出しあり。ライター頭をこねくり回して今日もまた、日が暮れるというわけで。

 

  • スゴレン・オトメスゴレン 恋愛コラム執筆

鋭い指摘にドキッ!「内なる浮気心」を見破った彼女のセリフ9パターン

 

 

パッケージに見る「麺リフト」研究

西友のカップ麺売り場をリサーチしていたら、PB「みなさまのお墨付き」に、何だかすごいパッケージを見かけた。

 北斎凱風快晴もかくや、という富士山型の麺リフトが圧巻である。

 

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「大盛り焼そば」らしく、麺のムチムチ感がダイナミックに活写されており、思わず唸った。

 

同レーベルの「ソース焼そば」は、シンプルに重心が安定した低層タワー型。浅草十二階、またはヘドラの直立ぶりを思わせる。

 

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最近はカップ麺のパッケージも麺リフトが流行っているのか。麺売り場をさらに物色してみた。

 

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袋めんは、やや上から見下ろした華厳の滝型。フリークのラーメン撮影法の一つ「林撮り」(林撮り詳細は拙稿を参照)とも似ている。

第3回 「情報を食う」の、その先へ――TOKYOラーメンGeeksの今 | M/M memento / moment

 

ズルズルっと麺を啜る己を想像し、思わず手が伸びるというサブリミナル効果をねらったものだろうか。

 

西友PBパッケージは綿密に考えられているようで、バリエも多彩。袋めんパックでは、麺オンザレンゲでのリフト、という珍しいカットも使用されている。

 

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西友PB以外で麺リフトをフィーチャーしているのは日清食品でもあった。

こちら「デカブト」はボリューミーなカップながら、歯ごたえムッチムチそうな太麺をしなやかに流している。

 

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コンビニなどの販促で、人の目線は左~右、右で止まって下段左~右へと動く「Zの法則」というセオリーがある。このデカブトの低い陣形での麺リフトは、パッケージ内でZの法則を体現している、と言えるのかもしれない。

 

日清の麺リフトといえば、外せないのが「どん兵衛」シリーズ。ストレート製法による麺の流れを写し取っている。

 

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私が雑誌の麺リフト画像ではこの人、と推す西崎進也カメラマンが作るような、実に丁寧な麺線だ。西崎カメラマンの料理写真は『TRY』、『おとなの週末』などで見られるので、ぜひウォッチしていただきたい。

 

ちなみに、私が携わっている『TRY』では、麺リフトを通称「麺上げ」カットと呼ぶ。2016年版はぐっと使用率を抑えたが、味噌や濃色のスープなど、麺が見えにくいラーメンの場合は適宜採用している。

 

最も、フードコーディネーターのスタイリングが入るわけではなく、立ち合いライターが手探りで行うため、麺線の整いはそこまでハイレベルなものは要求できない。

 

ただ、一点だけ留意してもらっているのが箸のポジショニングだ。

ごくたまに、箸が手前にきてしまい、麺の流れを断線してしまっている麺リフト画像を見かけることがある。これ、実に残念。

 

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麺の美しさ、質感をできるだけ再現しようというのが麺リフト画像のねらい。

商品パッケージでも、ラーメンガイドブックの誌面でもそれに変わりはないのである。

 

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もし、校閲ガールがTRYをチェックしたら

さる10月26日、今年も『第17回 TRYラーメン大賞 東京 ラーメン・オブ・ザ・イヤー』が発売になりました。新店部門の編集として、不肖の私めも携っております。

 

 

 

 

審査員の審査によって順位が厳正に決められるTRY。気鋭の皆さんの徹底的な食べ歩きリサーチと妥協なき投票が根幹をなすわけです。

また、掲載写真のクオリティも特筆もの。美麗な麺線を、クリアなスープを、真摯な職人像をカメラマンたちが活写してくれています。

 

そして、縁の下の力持ちとしてページの質を担保しているのが校閲です。マストは朱字で、そして校閲的な疑問が黒鉛筆で。ゲラにはめっこりとチェックが入ります。TRY制作上には審査会、取材・撮影といくつも難関がありますが、この校閲ゲラチェックが、最後の一山とも言えるのです。

 

校閲さんの緻密なチェックぶりは、まあ、ドラマにて石原さとみが感じたり何だりしているわけですが、TRY誌面にもその一端は感じられます。

 

たとえば、味噌ラーメン。「噌」という字についてです。

 

 

同じ口偏でも、「曾」が本字、「曽」は許容字体。校閲ガール的には違うわけで。

 

それはラーメン店でも使い分けられています。

校閲さんは看板、暖簾の字体と齟齬がないか、ビシバシチェックをくださるんですね。

 

 

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熟読玩味、アウトプットの精度を不断に高めていかなければならない。

誤植やミスに膝がくずおれたこと少なからぬ私は、校閲さんの黒鉛筆を見て背筋を伸ばし、また赤フリクションを手に取るのです。

 

 

ライター編集、肩書き問題

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こちらの筆文字名刺にしてから、かれこれ10年近くなるか。ディテールをあれこれいじりながらも本線は変わらず。4000枚近くを交換してきた計算になる。
 
で、何で悩むかと言うと「肩書き」なんです。
私は一応、有限会社キッズファクトリーの社長なんですが(いわゆる一人親方
登記上は「取締役」で、代表取締役ではない。このへん、有限会社のいろいろアレコレがあるんでしょうが、今一つ分かってません(笑)。
 
まあそれはいいとして、フリーランス的な意味での「肩書き」が思案どころ。
これまでは「ライター」「ライター・エディター」あたりでプリントしてきたが、何かこう、ぐっとした名乗りが欲しい。
 
ということで、
同業他氏の名刺をつらつら見てみると、「フリーライター」「編集」といった単騎勢もいるが、やはり多いのは「エディター&ライター」「ディレクター・ライター」「編集・ライター」「編集ライター」「編集/記者」「取材・編集 ライター」「クリエイティブディレクター/エディター」「ライター・ディレクター」「ディレクター/コピーライター」といったハイブリッド系だ。篠本634さんの「編集・ライター・イラストレーター・デザイナー」四重取りはすごいね。
 
女性だとオサレに「writer cordinator」「Writer/Columnist」と英字で綴る方もいたり。田中雅大さんのように「編集・ライティング」と業務でゴリっと主張する向きもあれば、「デジタルライター」岡安学さん、「デジタル&家電ライター」コヤマタカヒロさんのように、デジモノ系ではジャンルライター的に名乗る方もいらっしゃる。
 
う~ん、と悩んで、2016年の私がぐっときたのは、
「編集・執筆」鈴木大介氏、「編集&執筆」友清哲氏のような漢字テイストだった。
 
どちらかというとライティングの比重が大きいので「執筆&編集」にしてみたが、どうなんだろうね……。執筆というからには署名原稿の大作めいたイメージがあるが、キャプションライターとしてスタートした私には少々重め? 
 
ということで、名刺を刷り直すたびに、まだまだ模索は続くのかと。
安住した肩書きを得る日は……来るのかな?